手荒れの季節〜ハンドクリームの選び方〜

今年も残り1カ月半‥1年本当あっという間ですね‥😵

寒くなると乾燥が進み、気になってくるのが「かゆみ」「赤み」「ひび割れ」などの手荒れ‥
年末の大掃除などで悪化したりしませんか?

今年はさらに新型コロナウイルス対策における、石けんを使用した手洗い・アルコール消毒なども手荒れの原因になっています。

これからの乾燥する季節にはハンドクリームが欠かせません。
しかしいろいろな成分が含まれいるハンドクリームは、症状によって得られる効果が違います。
自分の手荒れ状態にあわせて上手に選ぶことがポイントです。
今回は、ハンドクリームの選び方のポイントや効果的な塗り方などを紹介します。

【症状に合わせて選ぶ】

*カサカサな状態*
カサカサな状態は、手荒れとしては軽度症状。
手指が常に乾燥している状態ですので、保湿成分が配合されたハンドクリームがおすすめです。

保湿成分として有名なものに「セラミド」があります。セラミドは角質層にまで浸透し、潤いを与えてくれる成分です。
最近では、角質層の奥にある真皮にまで浸透する保湿成分「ヘパリン類似物質」が配合された商品もあります。
保湿成分は種類が豊富で、他にはヒアルロン酸・シアバター・グリセリンなどがあります。

ヘパリン類似物質配合クリーム

 

*硬くごわごわな状態*
皮膚が乾燥してガサガサで手の甲にシワが目立ち、押すと硬い感じがするのは中度の手荒れ状態。
硬くなった皮膚(角質)を柔らかくする必要があるので、角質のケアにもっとも効果的な成分「尿素」が配合されたハンドクリームがおすすめです。

尿素は角質をやわらかくして、新しい肌を再生する力をサポートしてくれます。
乾燥肌への保湿効果も抜群ですが、尿素は刺激が強いため、あかぎれや傷口に塗ったり、敏感肌の人が使うと、痛みを伴うこともあるので注意が必要です。

尿素配合クリーム

 

*ひび割れやあかぎれの状態*
硬く弾力がなくなり、ひび割れやあかぎれが発症した皮膚は深刻な手荒れ状態。
乾燥が進んだ手には「ビタミン」が配合された商品がおすすめです。

ビタミンは血行を改善し、傷の治りを促す効果が期待できます。
マッサージをしながら塗ると新陳代謝を高めるため、より効果的です。
また、抗炎症成分としてうがい薬や風邪薬にも配合されている「グリチルリチン酸」は痛みや炎症を抑制する作用があり、ひび割れ・あかぎれに高い効果があります。

※ あかぎれやひび割れなど症状がひどい場合は、皮膚科医に相談するようにしましょう。

ビタミン・グリチルリチン酸配合クリーム

 

 

【効果的な塗り方】

ハンドクリームを塗る前に、化粧水を肌になじませておくと保湿効果がアップします。手を温めておくのもポイントです。
① 手のひらに適量クリームを出して、人肌でクリームを温めながらこすり合わせます。
 (チューブタイプのハンドクリームなら人差し指の先から第一関節までの長さの量が手のひら2枚分の目安です)
② 手の甲をやさしくおさえながら、体温を使ってクリームをなじませていきます。
③ 全体になじんできたら、両手を組んで指の間にクリームを浸透させて、仕上げに指先や爪周りに、残ったクリームをもみ込みます。

マッサージをするようにやさしく塗り込むと血行を促進して、手肌の色が明るくなり、リラックス効果も高めてくれます。

 

症状がひどくなる前に、自分にあったハンドクリームできちんとケアして手荒れを防ぎたいですね。

 

中込キウチ