近年、美容と健康のために白湯を飲む人が増えています。
でも正しい白湯がわからず何となく飲んでいる方もいるのではないでしょうか。
そもそも白湯とは何?お湯との違いは?
50度くらいの温度の白湯を飲むだで、どんな効果があるのでしょうか?
そこで今回は、白湯の意味や作り方、おいしい飲み方やアレンジについてまとめました。
白湯健康法の元祖は?
白湯健康法はインドの伝統的医学「アーユルヴェーダ」が元祖とされています。
アーユルヴェーダは世界3大医学の一つで、インド・スリランカで生まれた5000年以上の歴史を持つ世界最古の伝統医学です。
重要視されているのはトリ・ドーシャという人体の三要素「火・水・風」のバランスを整えることで人間本来の持つ自己治癒力と免疫力を高める予防医学の考え方。
白湯は「水」を「火」にかけて沸騰を10分以上続けることで水蒸気「風」が発生して、三要素それぞれのエネルギーが体内の働きを正常に導いて身体のバランスを整えるとされています。
白湯とお湯の違いは?
白湯と聞いて「普通のお湯と何が違うの?」と思った事はありませんか?実は、白湯とお湯には明確な違いがあります。
- 白湯 → 10分程度沸騰し続けたお湯(熱湯)
- お湯 → 沸騰まではしない熱湯・お湯
白湯とお湯の違いは、「煮沸したかどうか」です。
水道水は10分ほど沸騰させると、塩素や不純物が抜け口当たりの良い飲みやすい水になります。これが「白湯」です。
白湯の正しい作り方
正しい白湯の作り方は下記の通り。
- やかんに水を入れ強火で沸騰させる
- 沸騰したら火を弱め、10~15分間沸かす
- 火を止め50〜60℃に冷ます
水道水を使用する白湯は、ヤカンやお鍋に水を入れて沸騰させるだけで作れます。
重要なことは、沸騰した状態から10分~15分加熱(沸騰)し続けることです。
※水道水を使用する場合、残留塩素とトリハロメタンを取り除かなくてもいい方は電子レンジでも大丈夫です。電子レンジの場合、1分30秒~3分(500W)ほど温めれば出来上がり!
浄水器を付けた場合の水道水や、市販のミネラルウォーターを使用するなら電子レンジやケトルが簡単にできるので忙しい方にはおすすめです。
白湯の飲み方と効果
白湯は朝起きた時や、寝る前の水分補給として、コップ一杯飲みましょう。
50度くらいの白湯は人間の体温より少し高い温度なので、体内になじみやすいという特徴があります。
白湯を一気に飲んでしまうと、胃液が薄まり食べ物の消化吸収が阻害されてしまう恐れがあるので、30分ほど時間をかけてゆっくり飲む事が大切です。
<基礎代謝が上がる>
コップ一杯の白湯をゆっくり飲むことで体の臓器が温められ、身体を巡る血の流れが良くなって基礎代謝が上がります。
基礎代謝が上がると脂肪燃焼の効果で痩せやすくなったり、基礎体温も上がることで免疫力が高まります。
<肩こり・腰痛の緩和>
白湯を飲むことで体が温まって血のめぐりがよくなり、肩こりや腰痛などの改善にもつながるとされています。
<便秘解消とデトックス効果>
白湯には不純物が入っていないため体内に吸収されやすく利尿効果(デトックス)が高まります。
また白湯を飲むことで内臓機能が高まり、腸の蠕動運動が促され便秘の解消に期待できます。
<美肌効果>
血行が良くなると、老廃物が流れニキビや肌荒れの予防・改善に期待できます。
また、白湯を寝る前に飲むことによって副交感神経の働きが優位になり、質の良い睡眠で一日の疲れがしっかりと取れ翌日の活力アップにつながります♪
※白湯はデトックス効果があるので、過剰に飲むと体内の必要な成分まで流してしまうデメリットもあるので、1日に飲む量は500ml~800mlの量を目安にしましょう。
白湯のアレンジ法
白湯を毎日飲み続けたいけど、味が飽きてしまう…苦手で好きになれない…、そんなときはちょっとした工夫で飲みやすくなるかもしれませんよ。
<白湯×ハチミツ>
カップ一杯あたり、ティースプーン一杯分のハチミツを入れて
ハチミツをプラスすると、やさしい甘さで癒されます。はちみつにはむくみ予防も期待できます。
<白湯×レモン>
カップ一杯にレモンのくし形切りを1〜2個、または市販のレモン果汁を数滴お好みで。塩を一つまみプラスしても…。
さっぱりした味わいに仕上がり、ビタミンCとクエン酸で疲労回復&美肌効果やすっぱさで眠気覚ましにも使えます。
はちみつを加えてさらに飲みやすく♪
<白湯×生姜>
ヤカンに生姜スライスを2~3枚入れて沸騰。またはカップ一杯にチューブ小さじ1杯程度を目安にプラスして。
体の冷えが気になる方は、内臓を温めてくれる白湯に生姜をプラスすれば、ポカポカと体が温まります。
<白湯×ミント>
カップ一杯にミントの葉を2〜3枚を目安に。
ミントの香りで気分もリフレッシュ!ストレスを和らげてくれる効果があるそうです。
簡単に作れる白湯、いつでも気軽に始めることができるのも嬉しいですよね。
飲む量は1日に500ml~800mlを目安に、まずは1日3回食事の前に白湯を飲んでみてはいかがですか?
中込キウチ