激動の2020年を振り返る

2020年を表す漢字は「密」に決まりました。

今回の「密」は予想できた方が多かったのではないでしょうか。

「密集・密接・密閉」
「三密を避けて」

テレビをつけるたび耳にした言葉です。

1年前の2019年終わりに「2020年の今年の漢字は密です。」とタイムマシーンでやってきた人に言われたら「何で?2020年に何があったんだ??」と思ったことでしょう。

それくらい誰もが予想しなかったことがたくさんあった1年でした。

今年もあとわずかになったので、今回はそんな激動の2020年を振り返ってみたいと思います。

 

3月 突然の休校

1月ごろから中国で新型ウィルス性の感染症が流行しているというニュースが報道されていました。

この頃はまだ、多くの日本人はこのニュースは中国のことで日本は大丈夫だと思っていたのではないでしょうか。

しかし、新型コロナ感染症の勢いが日に日に増し、ついに3月はじめ突然の休校となりました。

本来ならば春休みまでまだ2週間以上ある中での休校‥困った親御さんも多かったはずです。

今まで全国の学校が突然の休校になることなどなかったので、ほんとびっくりしました。

親としては、家で目的・目標を持ってすごしてほしいと思っても子供にはなかなか難しく苦労しました。

学校からの課題はやるものの、今振り返ってみても何かやったかといわれれば、多少の読書くらいです。

学校がないと朝起きる必要がなくなるので、長い春休みの間に生活も徐々に夜型になっていき…

毎日学校があり、給食がある有り難さをしみじみ感じました。

 

4月 緊急事態宣言

4月6日に緊急事態宣言が出されました。

今でも安倍前首相がテレビで会見しているシーンが鮮明に思い出されます。

首都圏をはじめとした7都府県に緊急事態宣言が出されてたと思ったら、16日には緊急事態宣言の対象が全国に。

この頃にはすでにマスク・アルコール消毒類・体温計が手に入りにくくなり、薬局にもいつ入荷されるのかさえ分からない状態でした。

インターネットを使えず、近くの薬局が頼りのおじいさんおばあさんにマスクなどを売ってあげたくてもモノがなく、日々はがゆい思いをしました。

 

8月 オリンピックのない夏


本来ならば東京2020オリンピックが開催されて、東京が日本が大いに盛り上がっているばずだった8月。

オリンピックの熱気もなく、ただ暑いだけの8月でした。

自分が生きているうちに日本で行われる最初で最後のオリンピックだと思い、チケットまで買っていましたがオリンピック観戦はかないませんでした。

2021年に東京オリンピックは開催されるようですが、今の状況だと観戦しに行くのは難しそうですね…。

子供達の夏休みも学校のプール開放もなく、ラジオ体操もなく、大きなイベントが何もないさみしいひと夏でした。

 

12月 小林化工の回収問題

くすりの一包化とは

12月になり今年は新型コロナでとってもバタバタした1年だったと思っていた矢先に大きな出来事がありました。

水虫の薬に睡眠剤が混入していた小林化工の医薬品回収問題です。

幸いにも当薬局には該当薬品を使用していませんでしたが、もし何かあったときに患者さんとすぐに連絡をとれる体制をもっておくことの重要性を再認識しました。

また最近では「成分が同じなら安い薬でいい」とおっしゃる患者さんが大半になっていましたが、やっぱりジェネリックは安かろう悪かろうだというジェネリック薬品全体のイメージダウンになってしまうのではなかと心配です。

 

 

最後に

みなさまにとっての2020年はどんな1年だったでしょうか?

当たり前だったことが当たり前でなくなり、いつもの日常の大切さを感じた方も多かったのではないでしょうか。

年末にかけて第3波がきており、毎日のように新型コロナウィルスの感染者数が最多を更新というニュースが流れています。

みなさまどうか体調には気をつけて、良いお年をお迎えください。

2021年はいつもの事がいつもどうりできる普通の1年になりますように‥!

 

美里薬局 今井