寒い季節、冷えた体を温めるために温かい飲み物がかかせないですよね。
コーヒー、紅茶、緑茶など・・・温かい飲み物で一息つくと身も心も温まってほっとします。
しかし温かい飲み物でも、かえって体を冷やしてしまうことがあるのをご存知でしたか?
今回の記事では、
・体を温める飲み物
・体を冷やす飲み物
を紹介していきます。
体を温める飲み物
ココア
ココアには食物繊維、ミネラル、カカオポリフェノールなどの成分が含まれ、16世紀頃のヨーロッパでは薬として使われていた記録があります。
便通の改善、リラックス効果、抗酸化作用など様々な効果があり、ココアに含まれている「テオブロミン」には、手や足先の末梢神経を広げる働きがあり、血流を促進する効果から手足の冷えを改善します。
ココアによる健康効果を期待するなら、ミルクココア(調整ココア)よりピュアココア・純ココアがおすすめです。ピュアココアには砂糖や添加物がふくまれませんが、市販のミルクココアには砂糖、ミルクなどが加えられています。その分カロリーが高く、糖分の摂り過ぎになることも。
ピュアココアをお湯やホットミルクで溶いて、少し甘みが欲しい時はハチミツを加えると良いですよ。
紅茶
紅茶は茶葉に含まれる酵素が発酵することによって作られます。
この酵素が体の代謝を活発にするので、体を温める効果が得られます。
そのままでも良いですが、おすすめはしょうがを加える飲み方。しょうがも体を温める作用があるので、ぽかぽかになりますよ。
手軽なティーバッグで紅茶を飲む方が多いと思いますが、ティーバッグでおいしい紅茶をいれるポイントがあります。
★ティーバッグでいれるおいしい紅茶のいれ方★
① 温めたカップに沸騰したての熱湯を注ぎ、ティーバッグを入れます。(ティーバッグを先にカップに入れない)
ティーバッグ1つでカップ1つ分、お湯の量は150~160mlです。
② 受け皿などでカップにふたをし、商品の表示通りの時間蒸らします。
③ 軽く数回振ってティーバッグを取り出します。
※ 紅茶にはカフェインが含まれています。カフェインを含むものは体を冷やしやすいため、飲み過ぎには注意しましょう。
しょうが湯
しょうがの体を温める作用はよく知られていると思います。
寒くなってくると店頭に様々な市販のしょうが湯がならびますね。風邪をひいた時にしょうが湯を飲む方も多いのではないでしょうか。
しょうがは発汗を促し、新陳代謝を促進するので体を芯から温めます。
市販のしょうが湯は糖分が多く含まれるものもあり、糖分が気になる方は砂糖の量を調節ので自分でつくるのもおすすめです。
★しょうが湯レシピ★
お湯 150ml おろししょうが 小さじ1~2 ハチミツ大さじ1 レモン汁少々(お好みで)
おろししょうがとハチミツをカップに入れお湯を注いで混ぜる。
※水溶きの片栗粉も混ぜると、とろみがついて温かさが持続します。
体を冷やす飲み物
コーヒー
寒い日はホットコーヒーを飲んでほっと一息・・・温かい飲み物なので一時的に体は温まりますが、コーヒーに含まれるカフェインは利尿作用があるので、排尿と同時に熱も奪われてしまいます。
カフェインには覚醒作用・鎮痛作用など良い効果もありますが、利尿作用によって体を冷やす面も。
コーヒーは温暖な地域で栽培されており、一般的に南国で採れる植物は体を冷やすと言われています。
緑茶
緑茶はカテキンなどの成分を含み、風邪の予防に効果があるといわれていますが、コーヒー同様、カフェインを含むので利尿作用で体を冷やすこともあります。
まとめ
温かい飲み物でもコーヒー、緑茶など体を冷やすものもあります。
冬は手足の先が冷たくてつらいという方は、コーヒーではなくココアなど体を温める飲み物を選んでみてはいかがでしょうか。
体を温める飲み物を上手に取り入れて、寒い季節を乗り切りましょう。
美里薬局 ニシオ