ちょっとした食生活・生活習慣の乱れやストレスなどで便秘がちになることはよくありますよね。

そんな時に市販の便秘薬を利用する方は多いと思います。

でも種類が多くて、どれを選んだらいいのか悩んでしまいませんか。

今回の記事では「市販の便秘薬の種類・特徴と症状にあった使い方」をご紹介します。

 

★便秘とは

 

便秘とは排便の一連の流れがうまくいかず、便が腸管内に長くとどまってスムーズに排出されない状態です。

排便の周期は1~3日で、必ず毎日排便がないとダメと言うことはなく、「何日以上便がでなかったら便秘」というような定義はありません。

・排便の間隔が3日以上で、腹痛・膨満感・食欲不振などを伴う場合
・便が硬くて量が少ない
・排便があっても残便感がある

このような不快な症状がある場合は便秘といえます。

 

★便秘薬の種類と選び方

 

便秘薬の種類は大きく分けて4つあります。

☆無機塩類
☆膨張性便秘薬
☆大腸刺激性便秘薬
☆浣腸・坐薬

それぞれの成分と特徴をみてみましょう。

無機塩類(酸化マグネシウムなど)

腸管から水分を引き出し、腸内に水分を集める働きがあります。

腸内に集まった水分を便が吸収してやわらかくなり、便の排出を促します。

習慣性がなく、作用がおだやかであるのが特徴で、多めの水(コップ1~2杯)と一緒に服用するとより効果的です。

 

こんな方に・・・ 便秘薬をはじめて使う。

お腹が痛くなる成分は避けたい。

排便はあるが、お腹が張る、おならがでる、膨満感がある。

酸化マグネシウムE便秘薬 5歳から服用できます。 90錠 1050円

 

膨張性下剤

プランタゴ・オバタなどの成分を配合。

プランタゴ・オバタは、オオバコ科の植物で種子や種皮に不溶性の食物繊維を多く含み、吸水すると約70倍に膨らみます。

この性質を利用し、腸内で水分を吸収し膨らみ、便のかさを増すとともに、やわらかくして便通を促進します。

 

こんな方に・・・小食で便の量が少ない。

排便はあるが、お腹が張る、おならがでる、膨満感がある。

新ウィズワン プランタゴ・オバタとセンノシドを配合。おだやかな作用です。
12包 920円

 

大腸刺激性下剤

センナ、ダイオウなどの生薬成分や、ビサコジル、ピコスルファートなどの成分があります。

腸のぜん動運動を高めるほか、大腸の粘膜に直接作用して排便を促します。

効果が強めで、お腹が痛くなる場合もあります。

また常用すると、自力で排泄する力が弱まるので、連用はできるだけ避けるようにしましょう。

 

こんな方に・・・ 何日も排便がなくつらい。はやくスッキリしたい。

※注意点 コロコロした便で、下痢と便秘を繰り返したりする場合は、ストレス・緊張などで腸の状態が過敏になっていると思われます。

このような症状の時は悪化することもあるので、大腸刺激性下剤は避けましょう。市販薬を選ぶときは整腸薬にし、早めに医療機関に受診してください。

コーラック ビサコジル配合 就寝前の服用で翌朝に効果が表れます。60錠 980円

コーラックハーブ 生薬成分のセンノシド配合。 21錠 850円

 

浣腸薬・坐薬

浣腸薬に配合されているグリセリンは、腸を刺激して排便を促します。また便を軟化させる作用もあります。

3~10分で効果が表れるので、トイレにすぐに行ける状況で使用しましょう。

坐薬タイプは炭酸ガスが配合されていて、直腸内で炭酸ガスを発生させ、直腸を刺激・拡張させることで便通を促します。

10~30分で効果が表れます。

 

こんな時に・・・ 便意はあるが、硬くて出せない。

お腹が張って苦しいので、すぐに便を出したい。

イチジク浣腸 グリセリン配合。30g×2個 260円 
0歳~5歳まで使える10gの用量もあります。

コーラック坐薬タイプ 炭酸ガスが発生してお通じを促します。 10個 960円

 

整腸薬

便秘薬はあまり使いたくない、便秘薬を使うほどではないけどなんとなくお通じの調子が悪いという方は整腸薬がおすすめです。

乳酸菌が腸の調子を整えてくれます。

強ミヤリサン錠 90錠 1000円

 

★生活習慣を見直す

 

便秘を繰り返さないためには生活習慣を見直すことも大事です。

生活習慣で見直すポイントを紹介します。

 

1日3食、しっかり食べる。特に朝食はきちんと摂りましょう。

(食べ物が胃に入ると、腸の動きが強くなり排便が起こります。この動きは朝食後に最も強くおこるので、朝食を摂ることが、便秘の予防・改善につながります。)

食物繊維を含む食品をしっかり摂る

便のかさを増やす不溶性食物繊維(穀類・イモ類・豆類・きのこ類)

便をやわらかくする水溶性食物繊維(海藻類・果物・こんにゃく)

2種類の食物繊維をバランスよく摂りましょう。

適度な運動をする

適度な運動は腸を刺激して便通を整えます。お腹のマッサージも効果があります。

発酵食品をとる

ヨーグルト・キムチ・納豆などの発酵食品は腸の環境を整えてくれます。

ヨーグルトや乳酸菌飲料は食後がおすすめ!胃酸の分泌が落ち着くため、胃酸による乳酸菌の死滅を少なくすることができます。自分の体質にあったものを選び、メーカーを変えずに同じ菌種のものを続けましょう。

ストレスを軽減する

ストレスも便秘の原因となります。

できるだけストレスをためこまないよう、上手にストレスを発散しましょう。

 

便秘の原因は、食生活・生活習慣の乱れ、ストレス、生活環境の変化などさまざまです。

便秘になったら、まずは生活習慣を見直してみましょう。それでもなかなか状態が良くならない時は症状にあった便秘薬を選んでください。

市販の便秘薬でどれを選べばいいのか迷う際には、お気軽に薬剤師・登録販売師にご相談ください。

 

美里薬局 ニシオ