2021年10月20日から、マイナンバーカードが健康保険証として利用できるようになりました。
便利そうだけど今の保険証で間に合ってるし、手続きが面倒、個人情報が漏れたりしないか心配など、マイナンバーカードを健康保険証として利用する必要ってあるの?と疑問に感じる方もいますよね。
今回の記事ではマイナンバーカードが健康保険証として利用することのメリット・申し込み・利用方法などについてまとめました。
マイナンバーカードを保険証にすると様々な手続きが簡単になったり、自分の健康管理に役立てることもできたりといくつかのメリットがあるのでご紹介していきます。
マイナンバーカードを保険証利用するメリットは?
マイナンバーカードを保険証として利用する大きなメリットは主に4つ。
①健康保険証としてずっと使える
②特定健診や服薬の情報が見れる
③医療費控除の確定申告が簡単・便利にできる
④高額医療の自己負担分の一時支払いが不要になる
それでは各項目について具体的に見ていきましょう。
①健康保険証としてずっと使える
健康保険証は、就職や転職などのライフイベントのタイミングで保険証の切り替えが必要になります。
申請してから新しい保険証の交付までに時間がかかることもあります。
手元に新しい保険証が届いていなくて、医療費を全額自己負担で一旦支払い、後日医療機関に保険証を持参して清算しなおす、というような経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
マイナンンバーカードを保険証として申請してあれば、保険証の切り替えが必要な時、新しい医療保険者へ手続き済みであればすぐに保険証として使うことができるので、再度医療機関に行く手間がなくなります。
②特定健診や薬の情報が見れる
特定健診や薬の情報がマイナポータルでいつでも確認することができます。
※マイナポータルは政府が運営するオンラインサービスで子育て・介護などの行政手続きの検索、オンライン申請ができる専用サイトです。
また患者の同意を得たうえで医療機関・薬局が患者の特定健診・薬剤情報を閲覧することも可能となります。
例えばいくつかの医療機関を受診し、複数の薬局で薬を受け取っていた時に薬の内容を聞かれることがありますが、薬の名前を正確に伝えることは意外と難しいですよね。
オンラインから正確な情報を医師や薬剤師が閲覧できれば、より適切な医療を受けることができます。
③医療費控除の確定申告が簡単・便利にできる
医療費控除の確定申告のために1年分の領収証を管理するのはけっこう大変です。
マイナポータルでは医療機関等で支払った自己負担額・診療年月・医療機関の名称などを医療費通知情報としてみることができます。
医療費の紙の領収証を管理しなくてもマイナポータルで医療費の集計ができるようになります。
また医療費控除の確定申告をマイナポータルからe-Taxに連携し、オンラインで確定申告を完結することもできます。
※令和3年分所得税の確定申告分から利用できます。
④高額療養費制度の自己負担分の一時支払いが不要になる
急な入院やけがなどで医療費が高額になる場合に利用できるのが高額療養費制度です。
高額療養費とは、同一月にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が支給される制度です。
今までは、医療機関の窓口で自己負担分を一時的に支払い、後から高額療養費の申請書を提出し払い戻しを受ける、または「限度額適用認定証」を事前申請し、医療機関に認定証を提示して限度額を超える支払いが免除されていました。
マイナンバーカードを保険証として利用できる医療機関では、「限度額認定証」がなくても限度額を超える支払いが免除されます。
払い戻しの手続きや事前申請の手続きが不要になり、もしもの時に大変便利になります。
マイナンバーカードの保険証利用の申し込み方法は?
マイナンバーカードを健康保険証として利用するには、申し込みが必要になります。(生涯に1回のみ)
申し込み方法は下記の3つです。
①スマートフォンの「マイナポータルAP」から申し込む
マイナンバーカードを用意し、スマートフォンに 「マイナポータルAP」 をインストールしアプリを起動。指示に従い、申し込みをします。
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②セブン銀行ATMから申し込む
お持ちのスマートフォンが 「マイナポータルAP」アプリに対応していない、
スマートフォンを持っていない、操作に自信がない方はセブン銀行ATMでの申し込みが簡単でおすすめです。
マイナンバーカードと4桁のパスワードが必要となります。
③医療機関・薬局の窓口に設置する顔認証付きカードリーダーから申し込む
医療機関・薬局の窓口に設置する顔認証付きカードリーダーからも申し込むことができますが、待ち時間の発生することを防ぐために事前に手続きをしておいた方が良いでしょう。
どこの医療機関・薬局で利用できるの?
マイナンバーカードは顔認証付きカードリーダーを設置・導入している医療機関・薬局で保険証として使用できます。
顔認証付きカードリーダー はマイナンバーカード保険証利用に必要となる機器で、マイナンバーカードの顔写真データをICチップから読み取ります。その顔写真データと窓口で撮影した本人の顔写真と照合して、本人確認を行います。
顔認証付きカードリーダー でできることは以下の項目です。
●顔認証による本人確認
●暗証番号入力による本人確認
●特定健診・薬剤情報を医療関係者が閲覧することへの同意
●限度額認定証等の情報提供の同意
●マイナンバーカードの健康保険証利用の申し込み
厚労省のホームページで対応している医療機関を掲載しています。
>>厚生労働省:マイナンバーカード 対応医療機関
個人情報が漏れたり、悪用されないか心配
マイナンバーを見られても、他人が本人になりすまして手続きをすることは困難です。マイナンバーを利用する手続きでは、顔写真付きの身分証明書での本人確認が必要となるからです。
医療機関・薬局であつかう顔認証付きカードリーダーでは「マイナンバー」は使用しません。
ICチップの電子証明書を利用して、保険証の資格確認等を行います。
ICチップ入っている情報は氏名、住所、生年月日、顔写真、マイナンバー、電子証明書です。
税・年金などのプライバシー性の高い情報は入っていません。
万が一マイナンバーカードを落としたり、紛失してしまっても24時間365日体制で一時利用停止の対応をしています。下記フリーダイアルへすぐに電話してください。
>>マイナンバー総合フリーダイアル 0120-95-0178
マイナンバーカードを保険証として使用できる医療機関は少ない
マイナンバーカードを保険証として使用する際の問題点は、まだ利用できる医療機関が少ないことです。
マイナンバーカードでの受付可能の準備を終えた医療機関・薬局は8%程度(10月時点)です。利用できるところが少なく、対応していないところでは今まで通り健康保険証が必要となります。
医療機関の利用の申し込みは約60%となっていますが、半導体不足によるカードリーダーの設置の遅れ、コロナ過などの原因で普及が遅れています。
厚労省によると令和5年3月末にはほぼすべての医療機関での導入を目指しているようです。
またマイナンバーカードの国民の普及率は38%にとどまっています。
利便性を高めるためには、カードリーダーとマイナンバーカードの普及が課題となります。
マイナンバーカードの保険証利用 まとめ
マイナンバーカードを保険証利用するメリットは主に以下の通りとなります。
①健康保険証としてずっと使える
②特定健診や服薬の情報が見れる
③医療費控除の確定申告が簡単・便利にできる
④高額医療の自己負担分の一時支払いが不要になる
まだ利用できる医療機関・薬局は少ないですが、保険証の切り替え時に新しい保険証が来るまでのタイムラグがなくなる、(手続きは必要です)医療費が高額になった時には、面倒な手続きが不要になります。
今回の記事を参考に、マイナンバーカードの保険証利用についてぜひ検討してみてください。
※美里薬局・中込中央薬局はマイナンバーカードの保険証利用については準備中です。もうしばらくお待ちください。
美里薬局 ニシオ
美里薬局・中込中央薬局でも2023年1月よりマイナンバーカードを健康保険証として利用できるようになりました
美里薬局・中込中央薬局でマイナンバーカードが利用できます