【缶ビール1缶(350ml)のアルコール量は?】|アルコールのグラム量を知って適度な飲酒を

暑い日に飲むビールのおいしさは格別! ですが、1缶350mlのビールを飲んだ時の実際のアルコールのグラム量がどのくらいかご存知ですか。

商品にはアルコール度数の記載しかないので、実際に何グラムのアルコールを摂取しているかは分かりにくいです。

ビールのアルコール度数は約5%。そんなに高い度数じゃないから大丈夫!と言ってグビグビ飲んでいると意外と飲み過ぎになっているかもしれません。

今回の記事では、主なお酒のグラム量と1日あたりの適正な飲酒量についてまとめました。

アルコールのグラム量と飲酒の適量を知って、飲み過ぎを防止しましょう。

純アルコール量の計算式

法律では、酒類の容器にアルコールの度数を表示するよう義務付けています。

この度数は、体積のパーセント(%)を表します。

5%のビールとは、100mlに純アルコールが5mlふくまれているビールということになります。

純アルコール量は通常グラム(g)で表します。

純アルコールの計算式は

酒の量(ml)× 度数・% × アルコール比重(0.8) = 純アルコール量(g)

5%の350mlのビールのアルコール量は

350ml×0.05(%)×0.8(比重)=14g となります。

適度な飲酒量は?

厚生労働省のガイドラインでは節度ある適度な飲酒量として、

1日平均純アルコールで20g程度としています。

また糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクを高める量の目安を

男性 1日40g以上

女性 1日20g以上 としています。

(一般的に女性の方がアルコール分解速度が遅く、臓器障害を起こしやすいため男性より少なめの飲酒が推奨されています。)

アルコール20gは、5%のビールロング缶500ml・1缶のアルコール量に相当します。

500mlの缶ビール1缶で1日の適量に達してしまいます。

ビールは日本酒などの酒類と比べると低い度数ですが、ぐびぐびとたくさんの量を飲んでいると、意外とアルコール量を摂取していることになります。

お酒の量を減らしたいと思っている方はこちらの記事に減酒のコツをまとめているので、参考にどうぞ
>>【減酒のススメ】飲み過ぎないための3つのコツ 

ストロング系缶チューハイは危険?

近年人気のある10%前後の「ストロング系」缶チューハイ。

甘味があり口当たりの良いものが多く、値段も安価で、手っ取り早く酔える点が人気のようです。

9%のストロング系缶チューハイのアルコール量は500mlで36g!!

アルコール量36g=テキーラのショット3.75杯分/日本酒2合強

口当たりが良いので知らずに多量のアルコールを摂取している場合もあり、アルコール依存症につながる恐れもあるとの指摘があります。

 ※精神医療の現場で感じるストロング系のヤバさ https://toyokeizai.net/articles/-/393553

アルコール表示・%からグラム表示に

厚生労働省はアルコール依存症や生活習慣病への対策として、酒類の容器にアルコールのグラム表示を酒類業界へ求める方針を決めました。

摂取量を分かりやすく表示することは、適正な飲酒につながります。

厚労省の方針を受けて、アサヒは今年の3月末からビールや缶チューハイなどの主力商品のアルコールのグラム量を自社ホームページに掲載しています。

キリンも5月末よりワインを除く大半の商品のアルコールのグラム量をホームページに公開しています。

また2024年までに商品の容器にグラム量を記載する予定と発表しています。

 ※アサヒビール・ホームページ https://www.asahibeer.co.jp/

 ※KIRIN/キリン・ホームページ https://www.kirin.co.jp/

各種アルコールのグラム量

主要なお酒のアルコールのグラム量を種類と度数別に表にしました。(アルコール比重0.8で計算)

アルコールの種類・%

100ml 1缶・350ml 500ml
ビール・5% 4g 14g 20g
缶チューハイ・7% 5.6g 20g 28g
缶チューハイ・9% 7.2g 25.2g 36g
ワイン・12% 9.6g
ウイスキー・40% 32g

アルコールの種類・%

100ml 1合 2合
日本酒・15% 12g 22g 43g
焼酎・20% 16g 29g 32g
焼酎・25% 20g 36g 72g

おわりに

アルコールは適度に摂取すれば、精神的な緊張を和らげ、ストレスを軽減します。

また血液の流れを良くし、血行を改善する作用もあり、飲酒=悪と言うわけではありません。

ただ飲酒量が過ぎると、心身に悪影響を及ぼす可能性が増します。

アルコールのグラム量を頭の片隅において、飲酒量をセーブしたり、休肝日をつくるなどして、上手にお酒と付き合いましょう。

※飲酒について詳しくはこちら→飲酒|e-ヘルスネット(厚生労働省)https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol

美里薬局 ニシオ