「プラスチックゴミ問題」を小さな薬局から考えてみた

海洋プラスチック問題

こんにちは。美里薬局の今井です。

最近、新聞やネットで海洋プラスチックゴミのニュースをよく目にするようになりました。

プラスチックのごみが海に流れ、海の生き物を苦しめているというニュースです。

また魚が食べたプラスチックが回りまわってヒトの体へ入ることもあるため、健康への影響が懸念されています。

今回は薬局から「プラスチックごみ問題」について考えてみたいと思います。

 

 

日本のプラスチックごみの量

海洋プラスチック問題

 

日本はどのくらいのプラスチックゴミを出しているのでしょうか?

調べたところ日本のプラスチックごみは900万トン/年あるようです。

東京スカイツリーの重さが4万トンですので1年間でスカイツリー225本分のプラスチックゴミを出している計算です。

軽い素材であるプラスチックがスカイツリー225本分の重さになるなんて想像できない量ですね。。

 

また人口1人あたりでみると日本人はプラスチック容器包装の廃棄量がアメリカに次ぐ世界第2位とのこと。

プラスチックゴミ問題は日本から真剣に取り組くみ、成果を発信していかなければならない立場です。

日本政府もプラスチックごみ削減にむけて動いており、ようやくレジ袋の有料化が決まりました。

 

 

レジ袋有料化はいつから?

2020年の7月1日からすべての小売店でプラスチック製のレジ袋が有料化となる予定です。

もちろんすべての小売店に「薬局」も含まれます。

レジ袋の価格は店舗ごとに決めれますが、すでに有料化しているスーパーでは1袋2~5円程度なので同じような値段になると予想されています。

 

薬局でも薬をお渡しするごとにプラスチック製のレジ袋に入れている場合が多いと思います。

最近では、マイバックを持参して薬を持ち帰られる方や、薬が少ない患者さんはそのまま持って帰るので袋はいらないとおっしゃる患者さんも増えてきました。

しかし、それでも薬局で使用してるプラスチック製のレジ袋は相当な枚数になるのではないかと思います。

 

 

プラスチックごみ削減にむけて小さな薬局ができること

われわれような小さな薬局がレジ袋削減に取り組んでもほんとうにごくわずかな貢献にしかなりません。

しかし、「ちりも積もれば山となる」で多くの薬局でレジ袋の有料化を機会にレジ袋削減に取り組めばプラスチックごみ削減の効果も大きくなります。

薬局の数は全国およそ5万9000店。コンビニの5万8000店とほぼ同数です。

レジ袋の使用枚数は薬局よりコンビニの方が多いと思われますが、店舗数はコンビニと同じなので全国の薬局でプラスチックゴミ削減に取り組めば大きな効果もが見込めるのではないかと思います。

プラスチック製ゴミ袋の有料化に先立ち美里薬局・中込中央薬局ではオリジナルのエコバックを作成しました。

信州ファーマのキャラクターのくまさんと、薬袋風のエコバックの2種類です。

信州ファーマエコバック

 

薬局に来店される時に毎回エコバックを持参していただければプラスチックゴミ削減につながります。

エコバックを使う習慣がなかった方や、スーパーにはエコバックを持って行くが薬局には持ってきていなかった方に利用していただき、レジ袋削減につなげたいと思っています。

このエコバックがみなさんと「プラスチックゴミ問題」を考える一つのきっかけになればうれしいです。

 

参考サイト:NHKオンライン「レジ袋 来年7月から有料化義務付けへ」

      NHKオンライン 「1からわかる!プラスチックごみ問題」

 

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