こんにちは、美里薬局の今井です。
「かかりつけ薬剤師」はご存知でしょうか?
かかりつけ「薬局」ではなくかかりつけ「薬剤師」です。
薬局業界ではメジャーな言葉ですが、一般の方にはまだまだ浸透していないですよね。
今回はそんな「かかりつけ薬剤師」について紹介します!
・かかりつけ薬剤師の制度について
・かかりつけ薬剤師の利用手順・料金
・メリット・デメリット
について知りたい方はぜひ最後までチェックしてください!
かかりつけ薬剤師とは
「かかりつけ薬局とかかりつけ薬剤師って同じでしょ?」という方も多いのではないでしょうか?
かかりつけ薬局をさらに薬剤師個人にまで落とし込んだものがかかりつけ薬剤師です。
かかりつけの薬局を決めていても薬局に複数人の薬剤師がいる場合、来店するたび担当する薬剤師が異なる場合があります。
病院・クリニックでの診察では同じ医師が担当するように、かかりつけ薬剤師制度を利用するといつも同じ薬剤師が担当するようになります。
すべての薬剤師が「かかりつけ薬剤師」になれるわけではない
薬剤師なら誰でもかかつけ薬剤師になれるわけではありません。
以下の要件を満たした薬剤師が「かかりつけ薬剤師」になることができます。
- 3年以上の薬局勤務経験
- 当該薬局に1年以上の在籍かつ週32時間以上勤務している
- 研修認定薬剤師を取得している
- 医療にかかわる地域の取り組みに参加している
病気や薬の講演会に参加し最新の医療を学び、地域貢献となる活動をすることではじめて「かかりつけ薬剤師」になれます。
私も毎年、研修会に参加したり、地域の老人会にお邪魔してお薬や病気のお話をさせていただいてます。
かかりつけ薬剤師制度の利用手順
1.この薬剤師に継続して担当してもらいたいという薬剤師がいれば、かかりつけ薬剤師制度を利用したい旨を薬剤師に相談
2.その薬剤師がかかりつけ薬剤師になれるのであれば、かかりつけ薬剤師の同意書にサイン
3.次回の来店より、かかりつけ薬剤師となった薬剤師が毎回担当させていただきます
かかりつけ薬剤師制度を利用するのは簡単で、担当してほしい薬剤師に相談し、かかりつけ薬剤師制度についていの説明を受けてサインするだけです。
かかりつけ薬剤師を利用した場合の料金は?
かかりつけ薬剤師制度を利用すると薬剤師を指名できますが、お薬代が30円ほど高くなります。(1割負担の場合)
かかりつけ薬剤師指導料は76点ですが、薬剤服用歴管理指導料の43点がなくなるため、
76点-43点=33点で、1回あたり30円ほどの負担増となります。
かかりつけ薬剤師をやめたい場合は?
患者さまからお申し出があればいつでも、かかりつけ薬剤師をやめることができます。
ただかかりつけ薬剤師に面と向かって「かかりつけ薬剤師をやめたい」というとお互い気まずいため、他のスタッフにこっそりと申し出てください。
かかりつけ薬剤師のメリット・デメリット
まずはかかりつけ薬剤師のメリットから。
メリット
- 自分で決めた薬剤師に毎回担当してもらえる安心感
- いつも同じ薬剤師が担当するので病歴や家庭環境なども把握した上で、お薬の相談にのってもらえる
- かかりつけ薬剤師に24時間電話対応してもらえる
いつもの薬剤師に対応してもらえる安心感が一番のメリットです。
またかかりつけ薬剤師を利用すると、かかりつけとなった薬剤師に24時間対応してもらえるようになります。
薬局が閉まった夜間・休日であってもお薬で困った時は、かかりつけ薬剤師に電話相談できます。
お薬や病気のことで不安がある時、電話でかかりつけの薬剤師からアドバイスをもらえる安心感は大きいです。
デメリット
- お薬代が少し高くなる
- 他の薬局に行きづらくなる
- 他の薬剤師の意見も聞きたいときに聞きづらくなる
かかりつけ薬剤師を利用すると先ほど紹介したように、お薬代が1割負担の患者さんで1回あたり30円ほど高くなることがデメリットと言えます。
また、「かかりつけ」とはその患者さんのくすりの情報をまとめて管理・把握することです。
そのためかかりつけ薬剤師を利用すると原則として、お薬は、かかりつけ薬剤師のいる薬局でもらうことになります。
ですので、他の薬局に行きづらくなったり、他の薬剤師の話が聞きづらくなると感じるかもしれません。
かかりつけ薬剤師 まとめ
本記事では「かかりつけ薬剤師」について紹介しました。
かかりつけ薬剤師は、いつも同じ薬剤師に担当してもらうことができる制度です。
毎回担当してもらいたい信頼できる薬剤師がいるなら、かかりつけ薬剤師制度を利用してみてはいかがでしょうか?
美里薬局・中込中央薬局には、かかつけ薬剤師となれる薬剤師が在籍しております。
かかりつけ薬剤師をご希望の方は、気軽にご相談ください。
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